Does Humor Belong in Music
長年のファンにとっても、ザッパ中毒未体験のビギナーにとっても、本作『Does Humor Belong in Music?』は必見の1枚。今は亡きフランク・ザッパ大明神が思い切り暴れまくる姿を見られるからだ。全14曲・1時間・デジタル・リマスター仕様の本作(1984年8月26日、ニューヨーク・シティのピアで収録)は、まとまりのない内容で不評を買ったコンサート・ビデオ『Baby Snakes』とは異なり、95パーセントが音楽で占められ、時々短いインタビュー映像が挿入されるという構成である。インタビュアーの質問は形式的で無意味だが、ザッパはいつものごとく熱心に答えてくれる。ザッパが率いた中で最高の部類に入るバンドの演奏も見事。ごった煮的な音楽性、街頭演劇、過激で反体制的な皮肉が次々と飛び出すザッパのユニークなパレードに全員が参加しているのだ。ザッパは指揮者として達者なところを見せるが、そうでない時は、スピーディーなフレットワークを披露する(「Zoot Allures」、「Cosmik Debris」、そして今回唯一のカバー・ソング「Whipping Post」は特に注目)。 ザッパのトレードマークであるユーモアはバンドメイト全員に伝染しているが、とりわけレイ・ホワイトとアイク・ウィリス(ギター、ボーカル)、ボビー・マーティン(キーボード、ボーカル)はノッている。商業主義に走るポップ・カルチャーと堕落したレコード会社の重役たち(「Tinsel Town Rebellion」)、欲深い政治家たち(「Hot Plate Heaven at the Green Hotel」)など、あらゆるトピックがザッパと露骨すぎる歌詞の毒牙にかかっていく。どの曲も演奏は完ぺきだが、ザッパの情熱的な哲学を反映して、何ひとつ真剣に扱おうとしていない――音楽を除いては。その意味で、このライヴDVDは、正真正銘の天才の仕事を見せてくれる。とことん楽しめる1枚だ。(Jeff Shannon, Amazon.com)
【評価】 平均評価: 5.0/ 総数: 5件
日本発売されていた作品のDVD化
こんなバンド、他にない!メンバーも複雑な進行をぴしっとシャープに決めるツワモノぞろいで、しかも演芸までしてしまうのだから驚きです。
字幕がなく、私にはほとんど歌詞は聞きとれなくてその点だけがすごく残念ですが、体制や社会に対する皮肉がぴりっと効いているのは伝わってきます。
安価だしシンプルによくできているDVDで、お勧めです。
ところで、ザッパがグルーチョ・マルクスとショーン・ペンに似ていると思ったのは私だけでしょうか? (2005-06-29)
ザッパ先生のLIVE映像作品としては最高作この映像作品の特徴は、カメラがそれぞれのメンバーの見せ場スポットを完璧に捕らえていること。恐らくツアーに同行して、それぞれの曲を知り尽くしている編集者が担当したに違いない。全14曲の最後を飾るのは「『ミスターグッドバーを探して』というよりは、レンチを探してたんじゃないか?」としゃべりだすグレッグ・オールマンのWhippi' Post、唯一のカバー曲である。MTV『オズボーン』がバカ受けしたけど、ミュージシャンの家族を題材にした一部ドラマのドキュメントは、ザッパ家の番組のほうが先だった。ドゥイージル・ザッパがメタル・ギターで台頭してきたことで、ボクは親父の偉大なる業績を知ったのであった。 (2004-11-28)
字幕付きならもっと楽しいんだけれど...このDVDに収録されているのは,Zappa御大の曲の中でもPOPでしかもお下劣な歌詞の曲が中心なんですよね。どのくらいお下劣かといえば,日本語だったら絶対に放送禁止間違いなしでしょう(^^;)。
ところが,演奏の方はとてつもなく上手くてカッコイイんですよね。それも,何であんなふざけたアクションをとりながらあれほどまでに凄い演奏ができるんだろう?と楽器を弾く人間だったら嫌になっちゃうくらいのレベルです。
これは今だに「Zappaは難解だ」なんて誤解している人にこそ見ていただきたいLive映像です。しかし,対訳がついている国内盤だったら,歌詞の方も楽しめるのにねぇ..この点についてはつくづく残念です。 (2004-07-26)
ザッパを堪能・ ベイビー・スネイクス
・ ベイビー・スネイクス
・ Over-Nite Sensation
・ Baby Snakes (Dol)
・ Chunga's Revenge
Tag : FRANKZAPPA
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